2009年12月15日

ゆれる

yureru.jpg

監督西川美和の精緻な人物描写に感嘆の映画だった。
一瞬一瞬の登場人物の心理状況に心を揺さぶられる。
女性の目線からの描写は大胆である。
男が躊躇してしまう表現を平気で飛び越えてしまう大胆さが、この映画を骨太な作品に仕上げている。

西川監督の作品は「ディア・ドクター」が始めてだった。今作はその一つ前の作品。
どちらも一発の表現で人物像が飛び込んでくる演出が見事だ。日常の中で色々な感情にふれているのだろうと感じる。

しかし、男はロマンチストで女は現実的とはよくいったものだ。


seijimo
posted by TANGE blog at 15:01| Comment(14) | TrackBack(0) | 日記

2009年12月12日

あの夏、いちばん静かな海。



全編を通して淡々とした時間の流れ、単調な動き、取り留めもない会話、すべてがゆるやかに進んでいく。しかし、それがすべてこの映画の神髄だった。

エンターテインメント系の映画に毒されていたのか、こういう作品を享受することが出来ない人になっていた。
完璧に仕組まれた構成にお手上げ。見終わった後、すぐにもう一度見たくなってしまう。なぜ涙が出てしまうのかわからない、ラストシーン。

この作品から自分の中で「映画と物語」という構図が浮かんできた。


seijimo
posted by TANGE blog at 10:01| Comment(77) | TrackBack(0) | 日記

2009年12月09日

アヒルと鴨のコインロッカー

36c10e50-s.jpg

伊坂幸太郎原作。綺麗なトーンでつくられた映画だった。ストーリーの展開が上手い。中盤からたたみかけるように見せてくれるのはお見事。ただ、若干ストーリーに画がのっちゃってるのが気になる。見終わった後、記憶に残る画が少ない。やはり、映画は映画としてつくられたものが好きだ。

主演の男の子濱田岳がいい演技をしている。ちょっと注目してみよう。瑛太はカッコイイ。



seijimo
posted by TANGE blog at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年12月06日

3-4×10月

2nd.jpg

北野武監督作品第二弾。前作同様暴力をえがくということは続いている。ただ今作では、その一側面に偏らず、画の美しさを求めたシーンが印象に残る。「その男」が武自身のテーゼを映画に落とし込んだものならば、「3-4」は映画の表現へ挑戦し始めた作品なのだろうか。脚本なしで進められたというこの映画で成功と失敗を得ているという事が伺える。

しかし、北野作品を語るにはあまりにも映画を見ている数と語彙が足りない。自分の課題を肌で感じる。



seijimo
posted by TANGE blog at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年12月03日

ホノカア ボーイ



全体のトーンがとても好きな映画。とりわけ倍賞千恵子のキャラクターが冴え渡る。老人の語る言葉を下敷きに物語がすすんでいく。
ただ、全体のストーリーなどは大衆向けでもいいのだが、演出のディテールに自分の琴線に触れる部分がほしかった。

分かりやすい演出をした時、視聴者を引き込めなければ冷めたものになってしまう。また、こういった作品なだけに蒼井優と深津絵里の出演が興行目的でないことを祈りたい。好きな役者さんもあって気になってしょうがない。



seijimo
posted by TANGE blog at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年12月01日

その男、凶暴につき

1st.jpg

北野武初監督作品
極端にすくない台詞の数。リアリティのある日常とはそういうものだ。おおまかなストーリーが分かれば、例え沈黙でもそこに声が聞こえてくる。そこで自分なりの台詞をあてればいいことだ。

物語として使われる言葉や演出をそぎ落とした先に新しいエンターテイメントが生まれてくる。

漫才にもその流れを吹き込んだビートたけし。舞台の言葉を排し、日常の口調を持ってくることで新しい笑いが生まれて来たのだろう。(リアルタイムではないので推測)
笑いでの世界観の構築と映画での構築の仕方がダブって感じる。
そしてその中で映画は何を語るべきなのか。何の為にあるのか。これから「映画と物語」という構図で考えてみたい。

しかし、改めて北野武の暴力性を見た。ここから20年間、新作「アウトレイジ」(2010年公開予定)までどういう映画作りをしていくのか楽しみになってきた。



seijimo
posted by TANGE blog at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年11月28日

新作制作中

001.jpg

昨日、制作中の短編映画の2回目の編集試写をした。
今回はプロットの段階から参加させてもらった。(監督ありがとうございます)
大きく編集した後、アニメーションの入れ方を検討する。ここからが本格的なTANGE FILMSの制作になる。しかし毎度毎度、編集によって作品が全く違うものになることを実感する。1回目より格段に伝わりやすいものになっていた。

これから何度も何度も優しく育てあげ、末は世の中に出ていくのを見守ってあげる。まるで我が子が巣立つようだと、下手な妄想をひろげて・・・やっぱり違うなとバカな時間を楽しむ。



seijimo
posted by TANGE blog at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年11月27日

酉の市

IMG_0357.JPG

毎年11月の恒例酉の市。今年も行ってきました。

大学時代の助手さんが面亀というお店をやっておられます。そんな関係で5年くらい前?から毎年行くようになりました。
日本の行事というのはいいものです。儀式と作法があり、非日常感が味わえる。屋台なんかも見ているだけで嬉しくなっちゃうし。こういうものはその場に行って気持ちを更新する必要がありますね。

さぁ、次はお正月。昔のように言えば気持ちよくみんなで歳をとりましょう。

でも毎年、元旦より大晦日に盛り上がっちゃうのはなんでだろう。
忘年会は好きだけど、新年会はなんか勢いでないだよね。



seijimo
posted by TANGE blog at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年11月25日

This is it

20090909003fl00003viewrsz150x.jpg


人間マイケルジャクソンと神マイケルジャクソン

伝説とかキングとか神とか...って言葉で書き始めたかったけれど、率直にマイケルジャクソンも人間なんだという思いが残った。ステージを作り上げようとする姿はまさに人間のマイケル。自分への苛立ちも他人への苛立ちもある。しかし、人間であることが本当のすごさを感じる。他の表現者は「人間が作り出すもの」という感じが残ってしまう。でも彼はその域をはるかに超えた作品を作り出してくれる。そこで神格化かされた人間を見ることになるのだ。

脳天に突き抜けるというよりも、腹の中でズシズシと響き渡る感動の波に、なにもないシーンで涙がこぼれる。彼がいないというセンチメンタルな感情ではない。ただ、例えようのないものに包まれている感覚なんだろう。ただただ幸せな時間と空間の中にいた。


seijimo
posted by TANGE blog at 10:15| Comment(62) | TrackBack(2) | 日記

2009年11月22日

打ち上げ




作品の打ち上げで三軒茶屋で飲む。今頃この映像はシンガポールで初上映されている。たくさんの才能が集まって意欲的な作品に仕上がった。そして、この作品はおそらくTANGEのマイルストーンになる作品である。

一つの作品を作ると新しい発見も、自分が立てていた仮説の証明も出来る。今回もその発見と証明があった。
後は色々な人に見られることで作品として強度が出てくるのだ。作品の成熟が待ち遠しいと思いつつ、昨日は少し飲み過ぎた。


seijimo
posted by TANGE blog at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年11月19日

赤塚不二夫

akatsuka.jpg

赤塚不二夫にドキッとした。

とてつもなく深い味わいをもった彼の顔は、いろんな感情を何層にも含んで見える。
以前こんな話を聞いたことがある。絵画は一枚の表層を見ているが、その一枚の表層には何万層の情報をギュッと圧縮されたものなんだと。

何十年も苦悩や失墜の波にもまれ、その中で周りの人達と笑い、希望を持ち生きた72年の人生が面差しに現れる。

年をとることも悪くないなぁと感慨にひたる。


seijimo
posted by TANGE blog at 19:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年11月13日

ドキュメント20min 篠宮龍三

105mという深海に自分の体と足ひれのみで潜るフリーダイビング。

サッカーボールが半分くらいにつぶれる深海は「無限の暗闇、永遠の静寂」と語られる。
それは宇宙空間にも似た場所だろうと。

「皮膚がわからなくなり、自分と海の境界がなくなる。」
「大海の一滴の雫になる。」とは篠宮さんの体が感じている言葉。

深海に沈んでいく篠宮さんをカメラがとらえる。どこまでも続く青い空間に吸い込まれていく篠宮さんは生きてる人間に感じられない。
死を映像で表現するとき、このイメージを使いたいと職業柄思ってしまう。

現に深海に潜るとき、臨死に近い状態になっているのだろう。
それは「ブラッドシフト」と呼ばれる現象がおこる為である。
命を守るため、血液が脳や心臓などの生命を維持する器官に集まる現象を言う。
その時に浮かぶ感覚をこう述べていた。
「深海の水は冷たいはずなのに、ある瞬間から温かさや、やさしさ、懐かしさなどを感じる。」
ブラッドシフトにより色々な器官が機能を停止し、脳内も自分の無意識の深海に溶け込んでいく。そしてそこからの生還。
自分の感覚の深淵にふれた彼にしか語ることの出来ない言葉が沢山ありそうだ。

そんな篠宮さんは、常に地球に向き合い、その呼吸に自分を共鳴させているように見えた。

http://www.nhk.or.jp/20min/onair/20091113.html


seijimo
posted by TANGE blog at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年11月12日

誕生日

私、今日が誕生日35歳になりました。
これと言って抱負などはないのですが、一つやろうと思っている事があります。
それは北野武の映画を製作順に一度見直す事です。
一人の監督の作品をこうして見る事は無かったのですが、なにか映画の内容だけでないものが見えてきそうで楽しみです。

▪その男、凶暴につき(1989年)
▪3-4×10月(さんたいよんえっくすじゅうがつ)(1990年)
▪あの夏、いちばん静かな海。(1991年)
▪ソナチネ(1993年)
▪みんな〜やってるか!(1995年)
▪キッズ・リターン(1996年)
▪HANA-BI(1998年)
▪菊次郎の夏(1999年)
▪BROTHER(2001年)
▪Dolls(2002年)
▪座頭市(2003年)
▪TAKESHIS'(2005年)
▪監督・ばんざい!(2007年)
▪アキレスと亀(2008年)

映画作り出して20年も経ってるんですね。すごい長いキャリア。


seijimo
posted by TANGE blog at 15:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年11月09日

This Is It

見て来ましたMJ!
公開と共に凄い人気で、都心の映画館では行列ができるほど。早速延長が決定下みたいです。
彼のショーは正に非日常のエンターテインメントですが、そのショーを作り上げていくためのこだわりと楽しさ、クリエイティブの縮図がこの映画には有ったと思います。

僕自身はリアルタイムのファンではありませんでしたが、MJが亡くなる少し前、TANGE内に空前のMJブームが到来し、毎日皆でコンサートDVDに釘付けの時期がありました。

2000年代の音楽シーンはラップ、HipHop等に代表される日常をえぐりとった現実的な詞のものが目立ち、社会も勝ち負けに価値を置いた時代だったような気がします。
この映画を含むMJ熱の沸騰ぶりは、単に彼の他界への反応だけではなしに時代の欲求が現実とは別に、彼の作り上げようとしていた非日常的なものへ向かい始めているリアクションなのでは、と思いました。

それにしても、映画が出来るの早すぎ!

にわ
posted by TANGE blog at 04:01| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2009年11月05日

iPhoneと絵本

phonebook.jpgMOBILE ART LAB. から新しい絵本が発表されたみたいです。

絵本にiPhoneを差し込むと絵本の中央部にiPhoneの画面が見えて、絵本の絵と画面に映し出される映像がリンクしたり、iPhoneの画面にタッチすると映像がアニメーションされたりします。

ホームページで説明映像が見れます。
http://www.mobileart.jp/phonebook.html

アナログとデジタルを組み合わせた面白い表現だと思いました。
絵本だけじゃなく他のモノとの組み合わせも出てきそうな感じがします。

ちなみに、MOBILE ART LABは、電通とROBOTがモバイル機器などの映像表現を研究するサイトみたいです。

sashima
posted by TANGE blog at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年11月03日

友人が参加のブログパーツ

悪友がブログパーツの制作をしたみたいなのでTANGEのブログにつけてみました。

紅白の宣伝が始まると年の瀬を感じ始めます。もう11月ですね。忘年会が盛り上がれるようにもうひと頑張りしましょう。


seijimo
posted by TANGE blog at 11:26| Comment(39) | TrackBack(0) | 日記

2009年10月29日

once ダブリンの街角で

once.jpg

登場人物同士の関係をサラリとえがく事で、音楽の情熱的な雰囲気が強く浮かびあがっているなぁって感じた作品。

画作り自体もハンディカムでとったようなあれた画が作品全体のトーン(彼らの生活感)をうまく生み出している。

しかし、主人公はミュージシャンなのになんでこんなに演技がしっくりくるんだ。。

http://www.oncethemovie.jp/


seijimo
posted by TANGE blog at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年10月28日

台風一過

納品直前のお仕事が最終チェックを終え、後はレンダリング!というところまで来たので一息つこうとベランダに出ると、昨日の台風一過で突き抜けるような秋晴れに出会いました。
パソコンの前でウンウン唸っていると気づかずに過ごしてしまう季節の一コマ、大切にしたいです!!

にわ
posted by TANGE blog at 02:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年10月27日

デジカメとプロジェクター合体!!

NIKONから、プロジェクター付コンパクトデジタルカメラが登場しました。
暗い場所で撮影した写真や動画を最大40インチまで投映して観られるそうです。どのくらいきれいに見れるのだろう?
旅行先などで観れたら楽しめそうですね。

詳しくこちらから
http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/compact/coolpix/style/s1000pj/

また、このカメラを使ったパフォーマンス映像がYouTubeで観られるみたいです。
http://www.youtube.com/watch?v=P0tOOcgcHTE&feature=player_embedded


sashima
posted by TANGE blog at 10:04| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記

2009年10月26日

ウサビッチ

DCEXPOにてウサビッチ監督、富岡聡さんのCGワークフローを紹介するセミナーに行ってきました。
企画、プリプロ、制作まで直筆イラスト付きのプレゼンテーションはとてもリアリティーのある内容でした。
他のクリエイターの方のワークフローを拝見すると何故かいつも感じることがあります。
「うわぁ、大変な仕事だなぁ…」

…って、自分たちもほとんど同じことしてるんですけどね(^_^;)

映画やCFをみても似た感覚になるのは、ヤハリ職業病なのでしょうか…

行き詰まって一コマだけザクをミッチリ落書きしたウサビッチのコンテ(これがかなりウマイ!)が印象的でした。
4thシーズンが早く見たい!

にわ
posted by TANGE blog at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記